人の体はその60%は水分であり、その中に実に様々なものが溶け込んでいます。水素や塩素、硫黄、リンなどの非金属元素イオン、ナトリウム、カリウム、カルシウムなどの金属元素イオン、アルブミン、酵素やホルモンなどのたんぱく質、アミノ酸、脂肪、ブドウ糖、有機酸、酸素、二酸化炭素、窒素などのガスなどであります。各種のイオンの中で最も多く体内に存在し、最も重要なのが水素イオンです。

この水素イオン量(濃度)が体液の酸性、アルカリを決めています。水素イオンの濃度は科学用語のpH(ピーエッチ)で規定されます。簡単に言えばpH7.0は中性と表現してそれより少ない値を酸性、高い値をアルカリ性と表現します。酸性ほど水素イオン濃度が高く、アルカリ性ほど低いということになります。

人の体の中で血液はpH7.35~7.45にほぼ保たれています。これには血液の中にある赤血球がきわめて重要な働きをしています。このような液体のpHを一定に保とうとする作用を緩衝といいます。血液は酸性になりすぎても、アルカリになり過ぎても体には悪影響をもたらすので、pHは体温と同様に厳重に制御されているのです。特に人は死に向かうときには必ず血液は酸性になります。