人類の食生活は原始以来の採取狩猟中心の低栄養食から農耕中心の生活に変化し、畜産による食肉の安定供給などにより高栄養食へ徐々に変貌を遂げました。しかし、18~19世紀の産業革命による科学の発展は機械産業だけでなく農業、漁業、畜産業を飛躍的に発展させ、さらなる高カロリー食生活を実現してきました。それが現在に至る人類史上かつてない爆発的人口増加をもたらしました。現代ではこれに加えて様々な加工食品が登場し、特に先進国の人々はお金さえ出せばありとあらゆる食への欲望を叶えることができるようになりました。

その一方では飽食、過食が人体へ様々な弊害をもたらし、人々の健康を蝕んでいます。本稿ではこの高カロリー食によって引き起こされる様々な現代病の深層に潜む真の病因を水素イオン(プロトン)という一つのキーワードを中心に解説するとともに、この水素イオンを賢くコントロールすることにより健康な生活を長く送る、いわゆる健康長寿の秘訣についていくつか提案させていただきます。